エクセルの「ユーザー設定」を使った実践的な具体例

例えば、名簿を作成していて、入力された名前の最後に「様」を入れたい、ということがあります。

あるいは、計算式などで表示された数字の後に「歳」、「箱」、「個」などの単位の文字を自動的に入れたい、ということがあります。

こういう場合、エクセルには、「ユーザー定義」という機能があって、簡単に実現できます。

今回は、「ユーザー定義」の中で、特にこの二つに絞って設定方法をメモしておきます。

セルに入力するのが「文字の場合」と「数字の場合」で設定が異なるのでややこしいです。

目次

エクセルの「ユーザー定義」の出し方

  1. 困ったときの右クリック
  2. 「表示形式」にユーザー定義がある

エクセルで迷ったとき、困ったときは、「右クリック」するとおおよそは解決します。

セルにカーソルをもってきて、右クリックすると、一覧の中に、「セルの書式設定」があります。

ここをクリックすると、タブの一番左に「表示形式」があるので、ここを選択します。

ユーザー定義の設定をしてみましょう!

手順を真似してみて下さい。

STEP
「様」を表示させたいセルを選択します

セルの選択の仕方

先頭にカーソルをおいて左ボタンを押しながら最後のセルまでもってきて左ボタンを離します。

あるいは、

先頭にカーソルをおいてShiftキーを押しながら、最後のセルを選択する、という方法もあります。

STEP
範囲指定したセルの上で右クリックして「セルの書式設定」を選択します

選択したセルのどの場所でもいいので、右クリックすると、リストが出てきますので、その中の「セルの書式設定」を左クリックで選択します。

エクセルに限らずWindowsでは、セル上で右クリックすれば、ほぼ自分のやりたい項目が出てきますので、とても便利でで重宝します。

困った時の右クリック!」が合い言葉です。

STEP
表示形式を選択して、一番下の「ユーザー定義」で設定します

@と様の間にスペースを入れています

種類(T)の欄の「G/標準」を削除して、代わりに、「@ 様」を入力すると、サンプルのようになります。

ちょっと注意です!
STEP
続いて「数字のセル」を選択して、右クリックして、「セルの書式設定」を表示させます
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セルに入力するのが数字の場合は、「@」ではなく、「#,###」です

ここが混乱するところです。

  • セルに文字を入力する場合は、「@です。
  • セルに数字を入力する場合は、「#,###です。
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できあがりを動画で確認して下さい。

「様」や「歳」は、表示上見えているだけで、印刷をすれば、もちろん、「様」や「歳」も印刷されます。

しかし、実際にセルに入力されているのは、「様」や「歳」のないデータです。

ですから、数字のセルは、普通に計算もできます。

まとめ

エクセルは、初心者でもすぐに使える敷居の低いソフトですが、実は、とても奥が深いソフトです。

ベテランのエクセルユーザーでも、エクセルの1割とか2割位の機能しか使っていないのでは、というイメージです。

別に、10割使えるようにならなくてもよくて、自分が必要な機能を、一つずつ会得していくのが、エクセル上達の秘訣だと思っています。

ポイントは、「困った時の右クリック!」す。

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