パソコン世代のおじさんとスマホ世代の若者とのギャップの分析とアドバイス

ガラケーとスマホ
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パソコンを長年仕事にしているおじさんの独り言

私はパソコン通信時代からの世代で、携帯は、いわゆるガラケーを使っているおじさんです。

仕事先では、スマホを自由自在に使いこなしている若者と一緒にパソコン関係の仕事をする機会もあります。

ちなみに、スマホ世代の若者は、私のガラケーを見て、時代遅れのおじさんだと思っているようです。

会話していても、言葉の端々に、馬鹿にしたような雰囲気を感じることがよくあります。

スマホ世代の自分の娘には、これから先に経験するであろう、スマホ、デジタルでは足りない部分を常日頃から話していますが、正直、おじさん世代を見下すような若い人たちと会話するのは、とても苦痛なので、別にいいや、と諦めてしまっています。

ただ、それも無責任だとも思うので、今回は、パソコン世代のおじさんから見たスマホ世代の若者に、最近あった事例からアドバイス的なことをつぶやきたいと思います。

社内で撮影した動画をホームページで公開できなくて困った

先日、ある会社の社内で撮影した動画をホームページ上に上げて公開しようとしたら、うまくいかなくて困っている、という相談を受けました。

その動画は、若手の社員が、iPhoneで撮影をして、Macで編集をして、インターネットで閲覧できる形式で作成したファイルでした。

その動画を、会社のパソコンで見せてもらいましたが、さすがスマホ世代、短い時間で簡単に動画を作成・編集するものだと感心してしまいました。

これだけのことをするのに、できるようになるのに、おじさん世代は、いったいどれだけ時間をかけて苦労してきたことか・・。

いやぁ、本当に時代だなぁ、すごいなぁ、と素直に思いました。

その動画ファイルは、YouTubeで閲覧するのなら、そのままYouTubeにアップロードすれば、問題なく閲覧できるような動画でした。

ちなみに、感心しながら動画を見ている私に対して「こんな、簡単な作業を感心するなんて、たいしたことないな」という雰囲気を感じました。

被害者意識でもなく、まわりの人も、決してそんなつもりはないと思いますが、そういう空気を感じるんです、ほんと。

ところが、問題はそこからなんです。

彼らの作成した元の動画は、約6GBの容量で、これをそのまま、会社のホームページ上にアップしようとしていたことなんです。

容量を一目見た瞬間、今回、何が問題なのか、がすぐ理解できました。

この動画のファイルの容量のままでは、大きすぎて、会社のホームページにアップしても、閲覧ができない、ということです。

そこで、この動画ファイルを預かって、約6GB(6,000MB)のファイルを約60MBまで小さくして(つまり、約100分の1のサイズ)、無事、ホームページで閲覧できるようにしました。

つまり、容量が、100倍違っているのですが、どうも、ピンとこないみたいです。

そこで、別の事例で100倍になったらどう思うか聞いてみました。

1)今まで時給1000円だったのが、100倍の時給10万円になったら、どうですか?

2)今まで、月給30万円だったのが、100倍の月給3千万円になったら、どうですか?

3)逆に、月給30万円が、来月から、100分の1の月給3千円になったら、どうですか?

4)身長1m の小学校の子が、100倍伸びて、100mの身長になったら、どうですか?

とんでもないことだと思いますよね。

ところが、こういう肝心なことに、ピーンとこないんですよね。

何を言いたいのか、というと・・・

時代遅れのおじさん世代を笑うスマホ世代の若者たちは、自分たちは、最新のカッコイイipadやアップルを使いこなしていて、画像や動画の撮影や編集なんて朝飯前で、すごいだろ、と思っているみたいですね。

そんなことはない、自分たちのできていること、していることは、当たり前のことで、すごい、なんて思っていない、というかもしれません。

しかし、ガラケーを使っているだけで、あるいは、Windowsを使っている、というだけで、時代遅れという目で見る、ということは、そういう意識を潜在的にもっている、ということなんだと思います。

そして、それが、実は、今のスマホ世代の若者の落とし穴なんだと思うのです。

例えば、身近なところでは、月々の通信料金などで痛感します。

私はガラケーを使っていますが、他にiphoneもipadも使っていて、月々使っている通信容量は、他の人より多いと思います。

3つの電話番号は、全て、使い放題なので、無料のLINE電話も使いますが、なくても大丈夫です。

ところが、時代遅れと笑う人の月々の通信料金を聞いて、本当にびっくりします。

私が支払っている合計金額より、2倍、3倍~と高い料金なのに、それが当たり前で、不思議に思っていないんですよね。

最新のApple社のノートパソコンを使っている人は、私の古いWindowsのレッツノートを見て、やぼったい、という目で見ます。

しかし、性能は負けていません、価格は、おそらく、半額以下だと思います。

なのに、自分たちは最先端、おじさん世代は時代遅れ、とレッテルを貼る。

話しは飛躍というか、脱線してしまいますが、高校生のときに、こんな質問で盛り上がったことがあります。

美人でスタイル抜群だけど、性格の悪い女の子とつきあっているA君

美人でなくスタイルもよくないけど、性格がめちゃくちいい女の子とつきあっているB君

自分だっら、A君とB君、どっちがいい?

高校のときは、A君派が多かったのですが、今だったら、そして、皆さんだったら、どららでしょう?

スマホ世代は、A君派が多いのかもしれませんね。

だって、私が作業するパソコンがWindowsだと伝えると、ガラケーと同じように、ここでも時代遅れのおじさんと言うような目で見るんですもの・・・。

パソコン世代のおじさんたちは、動画の撮影から、その編集をとても苦労して行いましたが、今のスマホ世代の若者たちは本当にその部分を簡単にやってしまうので、それは本当に素晴らしいことだと思います。

しかし、そのように簡単にできるのは、自分たちの技術があるからできるのではなく、iPhoneやアップルなどの装置やソフト(今だったら、アプリ、ですね)が自動的にやってくれるからなんですよ。

それを、まるで、自分のスキルが高いから、できる、と思い込んでしまっている、勘違いしていて、そこに問題がある、と思っているわけです。

今までアナログ分野だったものがAIによって、誰でも簡単にできるようになるので、おじさん世代もアナログの仕事がなくなるよ、と言われています。

しかし、これは、デジタル世代でも同じで、スマホや各種アプリを使いこなすのは、当たり前、それだけでは、同世代から抜け出すことはできないのに、そこに気づいていないように思います。

パソコンを長年やっている者として危惧するのは、動画の作成・編集ができるのは当たり前で、その動画をホームページにアップして皆が快適に閲覧できるようにすることが本命なのに、その一番大事なことが、実はできない、と言うことなんです。

これは会社サイドから見ると、いくらiPhoneやアップル等のソフトアプリを使いこなしていたとしても、結局は、使い物にならないと言うことです。

なんとも乱暴な言い方で、不愉快に聞こえるかもしれませんが、スマホ世代の上司が、私と同じような感覚をもっているかもしれませんよ。

そして、これからがアドバイスです

時代遅れといわれているパソコン世代のおじさん

自分の娘も含めて、スマホ世代の若者は、物足りなさを感じることもありますが、素直でいい子が多いので、味方にできたら、本当に心強くて頼りになる存在になります。

つまり、時代遅れだと思われようが、知らないことは知らない、と素直に伝えて、本当の意味の時代遅れにならないように今を教えてもらうことだと思います。

スマホ世代の若者

例えば、電気がなくなったときに、生き残れますか?

電気がなければ、スマホやバソコンは、動きません。

あるいは、光回線の大元が破壊・切断されて、インターネットや電話などが使えなくなったときに、生き残れますか?

その観点から、今の生活を見直すと、スマホのありがたさを実感できると思いますし、パソコン世代のおじさんやおばさんたちから、新しい発見や気づきをもらえるように思います。

そうすると、例えば、職人さんのすごさを見直すことになると思いますし、日本という国が、もっと好きになるかもしれません。

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