「えっ、そんな古いバージョンのソフトをまだ使っているんですか?大丈夫ですか?」こんな会話がよくあります。

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操作がうまくできないのは、ソフトが最新ではないから?

パソコンやiphone、スマホなどを上手に使いこなてしているのは、機種やOSが新しいから、と思っている人が多いように感じます。

今日の電話での相談内容は、一太郎の2020版を使っている方が、せっかく時間をかけて表を何ページにも分けて作成したのに、印刷が、うまくできないので、困っているので解決して欲しい」というものでした。

遠隔サポートで、相談相手のパソコンの一太郎の画面を見せてもらったところ、

挿入>記号>改ページ

これで、すぐに解決しました。

その人曰く、「やっばり最新版の一太郎を使っていないと、うまくいかないんですね。」

いえいえ、私も一太郎の愛用者ですが、一太郎は、2006のバージョンなんですが・・・。

「私の一太郎は、最新版ではなく、2006版です」とお伝えすると、不思議そうでした。

パソコンやスマホ、iphoneなどの操作の腕前を、ソフトやOS、機械のせいにしていると、いつまでたっても上達しませんよ・・・・とは言えませんでした。

でも、これは、とても大切なことだと思っています。

古いソフトでも大丈夫だという具体例

今回に限らず、電話でパソコンのサポートをしていると、私の使っているiphoneやOSのバージョンを聞くと、驚く人がほとんどです。

例えば、愛用している年賀状ソフトは、すでに会社がなくなった筆自慢というソフトで、バージョンは、2004年版です。

これ、本当に使いやすくて、住所録管理はもちろん名刺印刷、ラベル印刷、封筒印刷など、なんでもござれです。

参考までに、私は、データベースソフトは、TheCard→Access→FileMakerという流れで使い続けていますが、データベースのイロハは、この筆自慢で習いました。

お使いの年賀状ソフトが古くても、データベースのイロハを習うには、年賀状ソフトの住所録を使うのがいいと思いますよ。

ある病院でリハビリで使用しているパソコンは、WindowsXPでした

私が特別だと思っている人もいると思いますので、参考までに別の例をお伝えします。

ある手術をしてから退院後にリハビリを受けたのですが、これはそのリハビリ室についての話しです。

そこの病院のリハビリの先生方や職員の方は、本当に優秀で親切で、ずっと悩み続けると思っていた症状を、もののみごとに治してくれました。

私は、パソコン関係の仕事をしているので、仕事先や病院でも、どういうパソコンを使っているのか、とか、周辺機器やシステム関係に自然と目がいってしまいます。

たまたま、私が目にしたパソコンはWindowsでしたが、電源を入れてたちあげると、最初に出てきた映像は、懐かしのWindowsXPでした。

なるほど、そうだよね、うんうん、わかるわかる、さすが、さすが、と私は納得しました。

 

が、このこと、つまり、「ある病院のリハビリ室で治療に使っていたパソコンがWindowsXPだということ」を話したら、「そんな古いパソコンを使っている病院は、2流か、3流かわからない信頼できない病院だからやめた方がいいよ」と言われたことがあります。

私は、「そうなんですか」とそのまま引き下がりましたが、その病院は、その人が病院名を聞けば超1流というはずの病院です(だから、なんなんだ、という話しですが・・・・)。

そのWindowsXPで使われているソフトも一流、使いこなしている先生や職員なども一流、そして、治療結果も最高に満足のいく内容、なのに、古いOSを使っている、というだけで、2流、3流と言い切りましたからね。

ちなみに、そこの病院の受付や会計システムなどは、毎回、すごいなぁ、と思うほど最新の充実したいい設備が整っています。

待ち時間は少なく、仕事はてきばきで、最新のパソコンを存分に使いこなしています。

弘法筆を選ばず・・・しかし、弘法大師は、筆づくりの達人で、筆には人一倍こだわりをもっていた?

 

パソコンを道具の一つと考えると、誤解してはいけないことは、なんだ、腕前がしっかたしていれば、道具は二の次なんだ、と思うことです。

随分前のことですが、ホームページで、素晴らしい絵やアイコンを配布している方がいて、たまたま、会話する機会あり、いったいどんなソフトを使うと、そんな素晴らしい作品ができるのか、って聞いことがあるんです。

「PhotShop」を使っている、とのことで、やっぱりなぁ、と思いました。

ところが、その後教えてくれた次の3点が、今でも強く印象に残っています。

1つ目は、「PhotShop」のバージョンは、最新バージョンではなく、えっ?とびっくりするほどの古いバージョンだったことです。

二つ目は、メインで使用しているパソコンのスペックが、びっくりするくらいの高性能だった、ということです。

仕事がら、動画の編集や画像の処理に、待ち時間がかかっては仕事にならないので、仕事用のメインのパソコンは、最新ということでした。

三つ目は、古いバージョンの「PhotShop」は、最新のパソコンでは動作しないことがあるので、古いOSの入った昔の愛用機で使っている、ということでした。

その達人の感動する作品は、古いOSのWindows+古いバージョンの「PhotShop」で製作されていた、というわけです。

つまりは、きちんと役割分担させていて、賢く使い分けている、ということです。

Windows11などの広告に振り回されないで下さいね。

なぜこんな話しをするか、というと、SNSやブログや広告などを見ていると、あまりに、偏った内容の情報が氾濫していて、本当は知らないのに、知ったつもりになっている人が多くて、「誰かの」、「ある人の」、「ある会社の」・・・思うつぼになっている、と心配するからです。

 

もちろん、私も、自戒の意味を兼ねて書いていますが、少なくても、パソコン関係については、作為的な動機の記事や動きを感じますので、おせっかいのようですが、どうか、正しい情報を集めて、正しい判断をしてくださいね。

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