中国西南部四川省雅安市が「100年に一度」という大洪水に見舞われたことを受けて、同省の治水干ばつ救援本部は8月18日、4段階ある洪水警戒レベルを、省の歴史上初めて最高度の警戒を要するレベル1に引き上げた。
四川省では断続的に降り続く大雨で、これまでに6万人以上が避難。農地や交通網、貯水池などのインフラに甚大な被害が生じている。
四川盆地の西端に位置する雅安市では、長江水系の青衣江が氾濫、「100年に一度」という大規模洪水が発生した。青衣江が下流で合流する大渡河や岷江が増水することが予想されている。
同市の一部では、街を飲み込んだ洪水の深さが4メートルに達し、家屋や車が水没するなど経済的損害が出ている。市内の低地に住む1万7000人は午後までには全員が安全な場所に避難した。
（中国、雅安市、8月19日、映像：CCTV＋/アフロ）
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