ビル・ゲイツ/ワクチンなしに日常は戻らな い〈ワクチン開発のためなら、数千億円を無駄に しても構わない〉――文藝春秋特選記事

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 コロナウイルスのパンデミックについて将来、歴史家が本を書くとすれば、現時点までの出来事は始まりから3分の1程度を占めるにすぎないだろう。パンデミックの主たる出来事は、これから起こるのだ。

4月末までに、ヨーロッパ、東アジア、北米の大半の地域では、パンデミックのピークを越すだろう。そして多くの人は、昨年12月に過ごしていたような生活が数週間後に戻ってくることを期待するだろう。

だが、残念ながら、事態はそれほど甘くはない。

 人類は、このパンデミックに打ち勝つと私は信じている。

 しかしそれは、人口の大半が予防接種を受けることができてからの話だ

それまで日常生活は戻らない。屋内退避指示を政府が解除し、ビジネスが再開を果たしたとしても、ウイルスを避けたいという人々の本能はどうしようもない。

飛行場から人混みは消える。スポーツの試合は観客のいないスタジアムで行われる。そして需要が低迷し人々の消費が抑制されることで、世界経済は押し下げられる。

先進国においてパンデミックが減速し始めても、新興国では加速する。しかも新興国においては、パンデミックの影響はより深刻なものとなるだろう。

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