バックアップの必要性と重要性>RAID1(ミラー)にデータを保存するだけでは安心できません

RAID1

今日のテーマは「RAID1(ミラー)の落とし穴」と「バックアップの必要性・重要性」です。

パソコンで保存してある大事なデータは、ある日突然読めなくなることがあります。

  • パソコンの電源が突然入らなくなった
  • パソコンの電源スイッチを入れても、エラー表示が出て動かなくなった
  • 大切なデータの入っているフォルダーが突然開かなくなった
  • 重要なファイルを開こうとしたら、ファイルが壊れていて開かなくなった。

こういうトラブルは、本当に、前触れもなく、突然発生することがほとんどなので、事前に対策をとっておかないと、大変なことになります。

ところが、「大変なことになる」ということを、ほとんどの人は、「何気なく」「無意識のうちに」はわかっていますが、実際に事の重大さに気づくのは、トラブルが発生した後です。

もしも、下記のようなトラブルが「今」突然起きたらどうしますか?

  1. 子どもの出産→乳幼児→保育園→小学校→中学校・・・の成長記録(写真やビデオ)が消えてしまった。
  2. 得意先名簿などの住所録が消えてしまった。
  3. 見積書や請求書のデータが消えてしまった。
  4. メールの送受信のデータが消えてしまった。
    などなど

消えてしまったデータが「二度と戻ってこないデータ」だとわかった瞬間に、頭は真っ白、パニックになると思いませんか?

そこで、このような体験をした人は、事前の対策としてデータの保存先を工夫するようになります。

  1. データはシステムのディスクC以外のディスクに保存する
  2. ハードディスクをRAID1(ミラー)にする
  3. 外付けのディスクに保存する
    ・USBメモリーに保存する
    ・外付けハードディスクに保存する
  4. クラウドに保存する
    などなど

今回は、このうち、「RAID1(ミラー)の落とし穴」についてです。

まず、ついさき程、朝起きてパソコンでメールを確認しようしたら開かないので、メールの保管場所を確認したところ、こんなエラーメッセージが出ました。

フォルダーの突然のエラーメッセージ

なんと、メールのデータ保存しているフォルダーが壊れてしまってアクセス不能になってしまったのです。

私は、過去にメールのデータを消失させてしまって大変な目にあったことがあるので、以来、メールのデータの保存先は、

  1. システムのディスクC以外のディスクに保存する
  2. 保存先は外付けのハードディスクにする
  3. 外付けのハードディスクはRAID1(ミラー)にする

このようにしています。

ところが、今回のトラブルは、RAID1(ミラー)では役にたたない事例なんです。

これが、今回の「RAID1(ミラー)の落とし穴」の内容です。

RAID1というのは、簡単にいうと、同じ容量のハードディスクを2台用意して、同時にデータを書き込んで、リアルタイムにそっくり双子のハードディスクにデータを保存する仕組みです。

RAID1

ですが、このRAID1の最大の利点が、実は、逆にRAID1の最大の欠点なんです。

同じ内容のデータが同時に2台のハードディスクに記録される、ということは、今回のようにフォルダーが壊れたときは、2台とも同時にフォルダーが触れてしまうのです。

他にも、ウィルスでデータが感染されると、2台は瓜二つの双子なので、2台ともウィルスに感染されてしまいます。

また、間違ってデータを削除すると、2台とも同時にデータがなくなります。

上記のようなトラブルに対しては、RAID1では対応できない、それが「RAID1(ミラー)の落とし穴」の内容です。

ハードディスクの価格が下がったので、量販店などでは、外付けハードディスクはRAID1(ミラー)の製品が増えています。

データを保護するためには、RAID1(ミラー)にした方がいい、ということは、知れ渡ってきましたが、怖いのは、RAID1(ミラー)にすれば、これでもう安全・安心だ、と思ってしまうことです。

データの保存先を「RAID1(ミラー)」にすることは、データを守る上で、とても重要で必要なことですが、それだけでは不十分だ、ということをぜひとも理解してとくことが大切です。

「じゃぁ、どうすればいいんだいっ!」これが一番のポイントです。

今朝起きた「メールを使えなくなってしまった」トラブルは、どうやって解決するのか、です。

実は、今回のトラブルは、10分位で解決して、すぐにメールを使えるようになりました。

それは、RAID1のデータを別のRAID1のハードディスクにバックアップをとっていたからです。

RAID1

2台目のRAID1でバックアップしていた1台目のRAID1のメールデータを1台目に戻しました。

ただ、今回は特殊事例で、今までのメールのデートの入っていたフォルダーが削除もできなくなっていたので、新しいフォダーを作成して、設定をしなおしました。

今回の内容をまとめると「データを安心・安全」に保存するには

  1. システムのディスクC以外のディスクに保存する
  2. 保存先は外付けのハードディスクにする
  3. 外付けのハードディスクはRAID1(ミラー)にする
  4. 保存したデータのバックアップをとる

です。

手遅れになる前に是非とも実行してみて下さいね。

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