ポイントは7つ! 東大理?に子供4人 合格 佐藤ママが教える「コロナ休校中の勉 強術」【生活篇】

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小中高の全国一斉休校がスタートして2カ月。「子供にはまるで終わりのない春休み。まったく勉強していません」「在宅勤務中は遊びたがる子供との戦い。静かにしてくれるからついYouTubeを見せてしまう」等々、ため息をつく親が多いのではないでしょうか? さらにここにきて「休校は5月末まで延長」なんて話も出てきて……今、日本の教育は家庭がかなりの部分を担わざるをえない状況です。

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「だからこそ私が恐れているのは、休校期間中に家でダラダラ過ごした子と、きちんと勉強した子とでは、学校が再開するころには驚くほどの教育格差がついているということです」

と警鐘を鳴らすのは、息子3人と娘1人を東大理?に合格させたことで知られ、現在は教育・受験アドバイザーとして活躍する“佐藤ママ”こと佐藤亮子さん。子供たちが東京に進学するまでは、奈良県の自宅のリビングで毎日勉強のサポートをしていた佐藤さんは、「家庭学習はちょっとした工夫ではかどるようになる」「いまは時間があるのだから、それをうまく利用して」と言います。

「この2カ月で子供の生活時間がすっかり乱れてしまった」というご家庭でも、今から変えれば大丈夫。全4回の集中連載で、佐藤ママ流のコロナ下の勉強法を教えていただきます。初回の今日は【生活篇】。

(全4回の#1/#2、#3、#4は後日公開予定)

◆ ◆ ◆
【ポイント1】子供1人につき1冊、スケジュール帳を用意

長引く休校で「子供が規則正しい生活を送れない」と悩むお母さん方が多く、私のところにもたくさんの相談がきています。まず親が自覚しなければならないことは、そもそも「子供は勉強が嫌い。放っておくと何もしない」ということです。

人間はそもそも怠ける生き物ですが、特に子供は本当に「怠け者」です。やはりそこは親がちゃんと管理するしかありません。今回の休校期間は、今まで学校と塾にお任せしていたことを全部、親が引き受けて「子供に家で勉強させるのだ」という気概が必要です。

私が一番心配していることは、休校期間中に家でダラダラ過ごした子と、親と一緒に計画を立ててきちんと勉強した子とでは、学校が再開するころには驚くほどの教育格差がついているということです。休校期間が長引くほど、その差は取り戻すことができなくなると思います。

まず、毎日のタイムスケジュールを親がきちっと決めましょう。うちの場合は長男、次男、三男、末の娘と4人子供がいたので、当時は4冊大学ノートを用意して、表紙に子供の名前を書き、それぞれのノートの中には「14時〜16時:世界史P1~5」「17時〜19時:数学 P1~4」「19時〜20時:夕食」などその日、その子がやるべき課題を時間を区切って書いていました。いわば個人のスケジュール帳ですね。

子どもが朝起きて「さあ、今日は何をしようかな」なんて考えているようでは駄目なのです。親子揃って頭の中でやるべきことがイメージできていて、迷うことなくサッと機械的に取りかかれるようにしないと。一つ課題が済んだら、ノートに書いた課題に横線を引いて順番に消していく。そうすると、達成感が味わえます。

親は毎週末に、次の1週間分のスケジュールをノートに書いておくんです。前の週の分をチェックして、もし課題が多くて終わってないようであれば、次の週は少し量を減らすなどして調節してあげるといいでしょう。欲張って多めの予定を組むと、すぐに頓挫してしまう危険性があります。週末に子供と話し合いながら微調整することが成功のポイントです。

【ポイント2】休校中は1時間余分に寝かせましょう

次に1日の生活を考えてみましょう。今は家庭学習の時間割をHPなどで発表している学校も多いようですが、登校していないのに朝8時半から15時まで学習するのはなかなか難しい。私はコロナ休校の期間は目一杯頑張らなくて、少しゆっくりしてもいいと思います。

まずは朝。「子どもが朝起きてこなくて、1日の出だしから上手くいかない」と悩んでいるご家庭も多いようです。せっかくの休校なのだから、いつもより1時間多く寝かせてあげましょう。いまどきの子供は、学校、部活、習い事……とやるべきことに追われていて、かなり疲れています。今回の休校は、身体を休めるのに丁度いい時間をもらったと考えれば良いと思います。

例えば、いつも7時に起きていた子は、8時に起こす。すると子供は「8時まで寝られた!」とちょっと得した気分になります。普段、子供は朝から親に「早く、早く」と急かされていますから、この休校期間中くらいはゆっくりとした朝にしませんか。ただし、余分に寝かせるのは1時間くらいがいいです。それ以上は寝かせ過ぎで、逆に夜に寝られなくなります。

受験生でも、せっかくなので1時間余分に寝かせてあげれば良いと思います。実際、1日のうちたとえ10時間寝ても残りまだ14時間ありますから、その起きている時間をいかに有効に使うかが重要です。よく寝ればその分、より集中して勉強できます。うちの子供たちは、受験生の頃でも、夏休みなどの長期の休みには1時間余分に寝かせていました。

それでも中々自分では起きられない子供もいるでしょう。その時は、きちんと親が時間通りに起こしてあげてください。ただ、「早く起きなさい!」と叱って起こしてはいけません。子供たちは一日中気分が悪くなってしまう。朝から機嫌を損ねないような工夫が必要です。

私は叱ることはせず、代わりに子供たちの枕元で手をパチパチと叩き、笑顔で「朝だよ、朝だよ」と言いながら起こしていました。とはいえ、うちの子供たちも今でも私の手を叩く音を思い出すと「腹立つわ〜」とか言っていますが……(笑)。

【ポイント3】勉強開始の合図は音のアラームで。子供の好きな曲でもOK

朝食は8時〜9時。テレビを見ながら、喋りながらでも良いので、1時間かけてゆっくり食べる。そして9時になったら勉強開始はどうでしょう。

ただ、ここでお母さんが「9時になったから勉強しよう!」と言うだけでは、子供は言うことを聞かないし、なかなか勉強を始めようとしません。学校のチャイムのようにアラームを鳴らしてみては。人間の身体って音が鳴ると意外とビシッとします。時計のアラームでも、スマホのアラームでも、子供たちが好きな曲でも何でも良いと思います。音を鳴らしながらお母さんが声をかければ、子供はサッと動き出します。
【ポイント4】午前の勉強が終わった瞬間に、昼ごはんを出す

午前中の勉強時間は小学校、中学校の受験生以外は9時〜11時の2時間で十分でしょう。3時間やるのはシンドイ。朝はダラッとなるし、なかなかエンジンがかかりません。午前の2時間でいかに集中するか、これがその日、1日をきちんと過ごす上で重要です。

そして時計が11時になれば午前中の勉強が一旦終了しますが、ここで肝心なのは親がサッとお昼ご飯をテーブルに出してあげること。11時になった瞬間に出すのがポイント。勉強からご飯、ご飯から勉強と、きっちり切り替えることが大切です。メリハリをつける。学校でもチャイムが鳴れば切り替わるでしょう。それと同じです。「今日はちょっとまだできていないから、12時から昼ご飯にしよう」と言って、日によって時間がコロコロ変わるのはよくないですね。だから、親は子供が勉強している間に昼ご飯を作っておきましょう。
【ポイント5】自由時間ならテレビは○。ゲームとスマホは?

確保すべき勉強時間としては、午前の2時間、午後は例えば14時〜16時の2時間、夜は20時〜23時の3時間とやれば合計7時間は勉強できる。受験生だったら、午後を3時間に増やして8時間やるとか。それで十分だと思います。1週間続ければ、問題集もかなりの分量をこなすことができますよね。

勉強以外の時間は、何をやってもOKな自由時間にしましょう。ここで多くの親が陥りがちなのが、「自由時間」「昼ご飯」「読書」などと勉強以外の予定も1時間ごとに細かく区切ってしまうことです。つまり「11時〜12時 昼ごはん」「12時〜13時 自由時間」「13時〜14時 読書」と予定を立ててしまう。

こうすれば親は安心できるのですが、子供にとっては1時間ごとに縛られて、窮屈な気持ちになります。せっかくの自由時間なのに少しも休むことができない。例えば「11時〜14時 お昼ご飯、自由時間」と大まかに予定を立てて、子供の心にゆとりを持たせることが大切です。

「自由時間」になったら、思いっきり子供を遊ばせましょう。今の時期はテレワークのために自宅で仕事をする方が多く、そばで子供が大声を出して遊んでいると気が散ってしまい、つい「静かにしなさい!」「そんな元気があったら、もっと勉強しなさい!」と叱りたくなるかもしれません。

でも、そこはグッと我慢です。「勉強以外の時間は何をしても良い」と一旦子供と決めたのであれば、親はそれを破ってはいけません。たとえ子供相手でも交わした契約は絶対に守らないと信頼関係が築けないのです。大人同士では契約違反は許されない行為ですよね。それを子供に気軽にしてしまうのは、親が子供を甘く見ている証拠です。

ただ「ゲーム」と「スマホ」、これは絶対に禁物です! 一度与えてしまうと子どもはダラダラと永遠にやり続けます。今の時期は特に親が心を鬼にして取り上げるべきです。我が家も高1のときにスマホを購入して、夢中になっていた子がいて、「そのままでは人生潰されるよ!」「そのスマホに人生全部吸い込まれる!」と言って取り上げました。

ある意味テレビの方がまだマシかもしれません。番組ごとに放送時間も決まっているので区切りもつけやすい。今は、コロナ関連のニュースを見せて親子で話し合うこともいいと思います。

【ポイント6】テレワーク中は付きっ切りは不要。ただし同じ空間にいる

テレワーク中のお父さんお母さんは、自分たちが仕事をする場所を確保するのも一苦労だと聞きます。子供には子供部屋で勉強させ、自分たちは別の部屋や居間で仕事、そうしたくなる気持ちも分かります。ただ、子供っていうのは親の目がないと絶対に勉強しません。

親は頭の中で「子供が1人机に向かって背筋を伸ばし、鉛筆片手に着々と問題を解いていく姿」を思い浮かべるものです。でもそれは、子供にとってはかなりハードルが高く、ツライことなのです。勉強は「さあ、やるぞ!」と気合を入れてやるものでもなければ、正しい姿勢でやるものでもない。もっと気楽に勉強に取り掛かれて、日常レベルのことにするのがコツです。

我が家はリビングに机を並べて、子供4人を集めて勉強させていました。ご飯を食べた後のテーブルで問題集を解き、寝転がりながら参考書を読む。夜寝るとき以外は、全部リビングで過ごしました。私は横の台所で家事をしたり、リビングで新聞を読んだり、常に子供たちの視線の先には私がいるという状態でした。

テレワーク中の親も大変だと思いますが、子供と一緒にリビングで仕事をしてほしいですね。同じ空間にいるだけで、子供の勉強への集中ぶりが全然違ってきます。

付きっきりで勉強を教えなければならないというわけではありません。勉強時間が2時間だとすると、そのうちの30分見てあげるとか。社会の暗記だけ互いに問題を出し合ったり、漢字を書かせてみてチェックしたり、親がちょこちょこと顔を出してほんの少しでも参加することが重要なんです。
【ポイント7】オンライン授業中は必ず板書をノートに取らせる

学校や塾によってはオンライン授業を行っているところもあります。私は子供たちを通わせていた「浜学園」という塾のアドバイザーをしているんですが、今はオンライン授業を行っています。「浜学園」の先生によれば、パソコンなりiPadなりの画面を前に必ずノートを開いて、本物の授業さながら板書することが大事なんだそうです。ネットに接続だけして、漫然と画面を眺めているだけでは意味がない。実際に板書している子とそうでない子とでは、成績にかなりの差が出ているそうです。

オンライン授業中は学校や塾まかせではなく、自宅で受けている時は親が近くにいることが重要。そうしないと子供たちは面倒くさがって、真面目に受講しようとしないでしょう。

今回のコロナの影響で、東大も4月から全面的にオンライン授業になっているそうです。うちの娘は東大医学部の4年生ですが、「オンライン授業ってどう?」と聞いたら、「パソコンは開いているけど、油断するとBGMになってしまうね」と言っていました(笑)。

大学生ですらそうなのですから、小学生、中学生は、親がそばにいなければオンライン授業を受けても役に立たなかったということになりかねません。今の休校期間は非常に大切なので、無駄にしないように親は覚悟しなければならないと思います。

さとうりょうこ
大分県出身。津田塾大学英文学科卒業後、大分県内の私立高校で英語教師として2年間勤務。 結婚後、弁護士の夫が勤務する奈良県に移り、専業主婦に。4人の子どものうち、長男(1991年生まれ)、次男(1993年生まれ)、三男(1995年生まれ)は灘中学校・灘高等学校を経て、東京大学理科?類に進学。 長女(1998年生まれ)は洛南中学・高等学校を経て、東京大学理科?類に進学。 現在、長男と次男は医師として活躍。三男と長女は東大医学部の学生。 その育児法、教育法に注目が集まり、全国で講演を行っている。 2019年11月にはオンラインサロンをオープン、ますます旺盛な活動を展開する。

「週刊文春WOMAN」編集部/週刊文春WOMAN

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