出典は毎日新聞です。
ドライアイス使用による危険性の告知
消費者庁と国民生活センターは、21日に、遺体を保冷するために使用されるドライアイスが気化した際の二酸化炭素を吸い込むことで、中毒死する事故が少なくとも3件あったと発表しました。
これらの事故では、いずれも遺体を納めた棺の近くで発見されました。
3県での事故とその結果
2010年以降、消費者安全法に基づいて事故情報を登録しています。
その結果、宮城県、宮崎県、沖縄県の3県で、3人がこのような事故で亡くなっていました。
それぞれの事故では、二酸化炭素中毒が疑われています。
例として、宮城県で、ドライアイスを敷き詰めた棺の小窓を開けた近くで、70代の方が意識不明の状態で見つかりました。
宮崎県と沖縄県のケースでは、開けた棺に人が顔を突っ込んだ状態で発見されました。
これらの症例では、後に死亡が確認されました。
二酸化炭素の濃度と人体への影響
通常、空気中の二酸化炭素濃度は約0.04%ですが、3%以上になるとめまいや頭痛などの症状が現れ、5%では呼吸困難が起きます。
30%に達すると、人は即座に意識を失います。
二酸化炭素は無色・無臭なので、濃度が高くても気づきにくいです。
密閉空間での二酸化炭素濃度
消費者庁の調査によれば、密閉された棺内の二酸化炭素濃度は最大90%に上昇することが分かりました。
棺の蓋を開けた後も、約50分間は濃度が30%前後を保ちますので、中をのぞき込むと非常に危険です。
葬儀時の正しい対処法と注意点
それゆえ、消費者庁は、葬儀などで故人とお別れをする際、棺の中に長時間顔を入れないよう、また、室内を十分に換気するように注意を呼び掛けています。
まとめ
この情報は、葬儀やお別れの際にドライアイスの使用が関与する事故について説明しています。
ドライアイスから放出される二酸化炭素は、高濃度で吸い込むと人体に非常に危険なんですね。
私も、父が亡くなったときは、数日、ドライアイスを使用して安置された父の部屋で夜を共にしました。
今思うと、確かに、この事故ってあるなぁ、と思いました。
お別れの際には、安全に十分注意し、ドライアイスの近くでの長時間の滞在や不適切な換気を避けようと思います。