安倍首相「責任を取ればいいというものではない 」発言に批判集まる

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問題になっている発言は、会見終了間際に「外国からの質問も一つ当ててく
ださい」と手を挙げた外国人記者からの質問に答えたもの。

イタリア人とみられる記者の質問はこうだ。

「今まで世界はほとんどロックダウンしており、日本だけ天国に見えると思います。成功だったら、もちろん国民だけではなくて世界から絶賛だと思いますけれども、これまで対策を講じた中で、一か八かの賭けが見られます。失敗だったらどういうふうに責任をとりますか?」

これに対し安倍首相は「これは例えば最悪の事態になった時、私が責任を取ればいいというものではありません」と発言。日本はヨーロッパ各国と比べて感染者数が少なく、クラスター(集団感染)対策が一定の効果を挙げていると説明した。

この発言を受け、ネット上では「責任逃れ」などのコメントが書き込まれ、他国の政治家の言葉と比較する人もいた。CNNによると、アメリカ・ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は外出禁止令を出す際に「責めるなら私を責めてくれ。他に責任のある者はいない」と発言。「違いに言葉を失う」などと話題になっている。

▼安倍首相の回答全文

これは例えば最悪の事態になった場合、私が責任を取ればいいというものではありません。

まず、私たちがとっている対策。これが他の国と違うではないかということでありますが、それは他の国々、例えばお国(イタリア)と比べても感染者の方の数も死者の数も桁が違う状況であります。

様々な対策を取れば、経済に大きなインパクトがあり、そのことによってダメージを受ける方々もいます。その見合いで判断をしなければなりません。もちろん専門家の皆さんが必要とあれば我々は判断するわけであります。

そこで海外の例を見れば、ヨーロッパの国々と比べればはるかに感染者の増加のスピードは遅いわけでありますし、同時に我々は、海外の国々と違ってクラスター対策をやっています。クラスター対策というのを早い段階からやっています。これは大変なんですが、クラスター班というのは、現地に行って朝から晩までずっと感染者が出ればこの人が接触した人をずっと追っていきます。そのみなさんにはPCR検査をやっていただき、クラスターを潰していくという形でやっている。これは日本の一つの特徴なんだろうと思いますし、これを評価もしていただいているんだろうと思います。こうしたこともしっかりとやる。

ただこれがあまりにも感染者が増えていくとクラスターを追跡するということができなくなるので、これはクラスターを追跡してしっかり潰していくことが可能ならば収束に向かっていく。ですから孤発の例が増えるとクラスター以外の例が出ているのでこれは大変だという判断を専門家の方がしておられるということだと思います。

ハフポスト日本版編集部

 
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大蔵官僚を前に「すべての責任はこの田中角栄が負う」

1962年、第2次池田内閣の大蔵大臣に就任して居並ぶ大蔵官僚を前にあいさつをした、そのあいさつ文が記録に残っています。

私が田中角栄であります。皆さんもご存じの通り、高等小学校卒業であります。皆さんは全国から集まった天下の秀才で、金融、財政の専門家ばかりだ。かく申す小生は素人ではありますが、トゲの多い門松をたくさんくぐってきており、いささか仕事のコツは知っているつもりであります。これから一緒に国家のために仕事をしていくことになりますが、お互いが信頼し合うことが大切だと思います。従って、今日ただ今から、大臣室の扉はいつでも開けておく。我と思わん者は、今年入省した若手諸君も遠慮なく大臣室に来てください。そして、何でも言ってほしい。上司の許可を取る必要はありません。できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこの田中角栄が背負う。以上!」

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